ソメスサドル株式会社
Post Date 2025.11.12
ソメスサドル株式会社 ホリデー特設ランディングページ
corporatesiteURL:www.somes.co.jp
Special WebsiteURL:www.somes.co.jp/holiday2025
ソメスサドル様にとって、ホリデーシーズン(クリスマス)は、一年の中でも特に大切な時期です。 ソメスサドル様が取り扱う革製品は「長く愛用できる」「特別な価値がある」という理由から、大切な人への贈り物として選ばれることが多く、この季節はブランドの魅力を伝える絶好のタイミングです。
この時期に合わせて展開される特設ランディングページ(LP)は、ブランドの想いを込めた重要なプロジェクトのひとつです。monomodeでは数年にわたりこのLP制作をお任せいただき、単なるデザイン制作にとどまらず、ブランドの世界観を踏まえて最も魅力的に見せる設計をしています。LPだけでなく、SNSなどさまざまな発信も見据えながら、商品に合わせた小物や撮影演出を工夫。 撮影ディレクションからトーンマナーを揃えたビジュアル表現まで、一貫して手がけています。
ブランドの世界観を守りながら、特別なギフトとしてお客様に選んでいただけるような表現を目指し、企画から細部の仕上げまで丁寧に制作しました。
本記事では、そのホリデーLP制作の舞台裏と、現場での撮影の様子をご紹介します。

今回のLP制作にあたり、ソメスサドル様からは「ワクワクするようなデザイン」「豊富なカラー展開が伝わるデザイン」というご要望をいただいていました。その上で、ソメスサドル様の店舗のような明るい木目調の温かみや「自然との調和」を大切にしながら、ページをスクロールするごとに変化を感じられるパララックス効果を取り入れ、ホリデーらしいワクワク感を演出しました。
まずFV(ファーストビュー)では、「大人のクリスマス」を意識した落ち着いた色合いで初稿を作成。商品写真が未定だったため雰囲気の異なる2パターンのデザイン案を準備し、最終的に重厚感のある落ち着いたデザインが
クライアントのイメージに近いと判断され、採用されました。初稿では黒をメインとしながら、商品カラーが際立つように構成。
また、光の粒やセクション間のアニメーションを取り入れることで、単調にならないよう動きのあるデザインを意識しました。

その後の最終稿では「商品カラーをもっと全面に押し出したい」というリクエストを受け、デザインをブラッシュアップ。商品ラインナップの各カテゴリごとに、各商品のカラーに合わせて背景やトーンを調整し、色の豊かさや個性が一目で伝わる構成へと進化しました。明るい雰囲気で撮影された写真を活かすよう、全体の色のバランスを整える作業には特にこだわりました。
難易度の高い色調整や情報量の少ないセクションのレイアウト調整など課題もありましたが、最終的にはカラー展開の魅力をしっかり伝えるデザインに仕上げることができました。結果として、ソメスサドル様のホリデーらしい「ワクワクするデザイン」と「豊富なカラー展開」を両立させたLPとなっています。

ホリデーLPのビジュアル撮影にあたって、まず意識したのは「ブランドらしさ」と「季節感」のバランスでした。 ソメスサドル様の上質で落ち着いた世界観を大切にしながら、ホリデーシーズンの特別感をどう表現するか。そのために、革の質感やカラーが自然光できれいに映えるハウススタジオを選定し、撮影前から綿密にプランを立てました。
小物の選定にもこだわり、キャンドルやキャンドルスタンド、クリスマスオーナメント、松の木の飾りなどをひとつひとつ検討。
商品の持つ色やトーンに合うアイテムを組み合わせながら、『ソメスらしい温もりと上質さ』を感じられる空間づくりを意識しました。
また、実際にLPに掲載予定の商品とスタジオの雰囲気がわかる写真を並べ、レイアウトのイメージをビジュアル化。
「どんな構図で、どんな光を当てたときに最も魅力的に見えるか」を事前に整理し、クライアントとも共有して撮影の方向性をすり合わせました。カメラマンとも早い段階から打ち合わせを重ね、光の角度や被写体との距離、革の反射をどう見せるかといった細部まで検討し、ブランドの世界観を自然に伝える表現を目指しました。

撮影では、事前に共有していたホリデーの雰囲気を意識したプランをもとに、構図・光・用途に応じたカットを丁寧に進行しました。 特に自然光を活かす撮影では、時間帯によって光の強さや方向が変化するため、スタジオの窓の位置や太陽の動きを考慮したタイムスケジュールを組み、撮影順を調整。商品ごとに「どのカラーを主役に見せたいか」「どんな質感を際立たせたいか」を事前に整理し、構図のパターンや小物の配置も複数パターン用意して臨みました。
撮影当日は、光の入り方や影の出方をその場で確認しながら、商品の位置やカメラの角度を微調整。革の反射や立体感が自然に伝わるよう、ライティングはカメラマンと連携しながら細かく調整し、商品の質感を引き出しています。
また、LPだけでなくSNSでの使用も想定していたため、横構図・縦構図・余白を多く取ったカットなど、複数の用途に対応できるよう撮影を設計。 撮影の終盤には、全体のトーンを再確認し、「ソメスらしい温もり」と「ホリデーらしい高揚感」がどちらも感じられる仕上がりとなりました。

ハウススタジオでの撮影後は、LPに掲載する商品ごとの個別撮影を撮影スタジオに移動して実施。明るいトーンのLPに馴染ませつつ、商品カラーがしっかり主役として際立つよう、構図や背景のトーンを細かく調整しています。
初期案では、大人でシックな黒を基調とした背景を想定していましたが、LPの構成が進むにつれて、より明るく華やかな印象へと変化。それに合わせて、商品の色味が埋もれないよう背景の明度や小物の組み合わせを再検討し、撮影カットの追加や構図の調整も実施。
クライアントともその場でイメージをすり合わせながら、「このカラーはもう少し明るい背景の方が映える」「この構図ならLPの流れに馴染む」といった判断を重ね、最終的には商品一つひとつの魅力が自然に伝わるビジュアルに仕上げることができました。

今回の撮影とLP制作を通して改めて感じたのは、“見せ方”の細部がブランドの印象をつくるということです。 ソメスサドル様のクラフトマンシップや革へのこだわりを、ただ商品を並べるだけでなく、「どう見せるか」「どう感じてもらうか」まで丁寧に設計することが、ブランドの世界観をより豊かに伝えることにつながると実感しました。
monomodeでは、LP制作だけでなく、撮影やSNS展開など、ブランドの表現に関わるさまざまな領域を一貫して担うことで、より深い理解と一貫性のあるアウトプットを実現しています。 特に今回のように、長くお付き合いのあるブランドの場合、伝えたいこと・伝わってほしいことを“自分たちのことのように”理解しながら進められるのは、大きな強みだと感じています。
撮影現場での構図や光の調整、LP構成の変化に合わせた個別撮影の追加、SNS展開を見据えたカット設計など、細部にわたる判断と対応は、すべて「ブランドがたどり着きたい真のゴール」に向けたもの。 そのゴールに向かって、クライアントと並走しながら施策を組み立てていくことこそが、monomodeのスタイルです。
今後も、デザインや撮影、コンテンツ制作を通じて、ブランドの“らしさ”を引き出す表現を追求していきます。 単に美しく見せるだけでなく、ブランドの価値や想いが自然に伝わるような“設計された見せ方”を、これからも丁寧に積み重ねていきたいと考えています。

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