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プランニングワークとは? ECサイト制作に不可欠な事前戦略

ECサイトを”作っただけ”にしないために

ECサイトの立ち上げには、サイトの制作以外にもたくさんの準備が必要となります。

商品の準備、配送業者との連携、SNSの立ち上げ、同梱物の作成 等、その他にもさまざまな業務を経て公開となりますが、いざ公開した時、思うような結果を得られなかった事業者さまも多いのではないでしょうか?

そのようなECサイトは、もしかすると”事前戦略”が足りていなかったのかもしれません。

monomodeでは、ECサイト制作の前段階で実施する事前戦略を「プランニングワーク」と呼び、ほぼ全ての案件で実施しています。他社製品との差別化ポイントを調査し、顧客への提供価値を明確にしていく「ブランディング」の一環というイメージです。

ブランディングの詳しいお話はこちら▼の記事にてまとめています。

monomodeの考える“ブランディング”

本記事では、「プランニングワーク」の中で実施する内容をもう少し詳しくお話させていただきます。
ECサイトを作っただけにせず、きちんと成果が出るサイトに成長させるために、
弊社で実施している施策をご紹介いたします。

①市場調査/競合調査

クライアントさまにご契約いただいた後、まず最初に始めるのが「市場調査、競合調査」になります。
企業とブランドを取り巻く環境を理解し、課題と強みを見つけることが目的です。

PEST分析

政治的 (Political)、経済的 (Economic)、社会文化的 (Socio-cultural)、技術的 (Technological)の頭文字を取ったもので、市場の成長または衰退、事業のポジショニング、可能性と方向性を理解するための戦略的ツール

4P分析

◉Product(自社の製品・サービス):どのような価値を市場に提供するのか
◉Price(価格):いくらで提供するのか
◉Place(販売場所・提供方法):どのような形で提供するのか
◉Promotion(販促活動):どのような販促を行うのか
の4つを検討するためのフレームワーク

②ポジショニングマップ

競合調査が完了した後は、自社ブランドが市場のどの位置にいるか、どの位置を目指すと優位になれるかを視覚化する作業をしていきます。
そのために使用するフレームワークが「ポジショニングマップ」です。
競合を分析した上で、特に重要である縦軸と横軸の指標を定め(例:縦→価格 横→品質 など)その上に競合他社をマッピングした上で、自社ブランドの位置を視覚化します。

③ペルソナ/カスタマージャーニーマップ作成

市場とポジションを理解した後は、より顧客を理解するためにペルソナを検討します。

ペルソナ

商品やサービスが、主にどのような顧客に向けたものであるか、具体的な人物像を設定するフレームワークです。
【検討すべき3属性】
◉基本属性
→性別、職業、年収、所在地など、基本的な情報
◉行動属性
→よく行く場所、平日の過ごし方など、概要顧客の行動パターン
◉心理属性
→チャレンジしたいこと、消費活動で重要視している価値観など、顧客の心理状態に寄った属性

カスタマージャーニーマップ

設定した顧客が、日常で接触し得るさまざまなタッチポイントについて、包括的に捉えるもの。それらを可視化して捉えるため、図にしたものを「カスタマージャーニーマップ」と呼んでいます。

⑤ブランドDNA作成

ここまで確定したら、「ブランドDNA」としてまとめていきます。ブランドDNAとは、想いや価値、方針などをまとめたブランドの「核」となるものです。上位のペルソナなどもブランドDNAの中の一つですが、他には下記のようなことを決めていきます。

ブランドビジョン

ブランド側からの視点で叶えたいビジョンを定めます。ブランドによっては、これが企業方針にあたる場合もあります。

ブランドストーリー

ブランドの誕生から大切にしている価値観や歴史を、人々の心を動かす情緒的な言葉で説明します。ブランドの魅力を顧客に価値として感じてもらうために、必要なフレームワークです。

④ビジュアルアイデンティティ/ブランドコラテラル作成

ブランドDNAが固まったら、いよいよ制作物の話に突入します。

ビジュアルアイデンティティ

ブランド表現をビジュアル面で定義するフレームワークです。
◉ブランドカラー
◉タイポグラフィ
◉使用素材のルール
◉ロゴ・ロゴのルール
などがビジュアルアイデンティティに含まれます。

ブランドコラテラル

ブランドの世界観を伝えるために必要なツールのことを指します。
ECサイトはもちろん、ブランドサイト、店舗の内装、広告、チラシなどの販促物全てが「ブランドコラテラル」です。
各ブランドに合わせて、ペルソナに合った訴求方法を検討します。

以上の手順が、ECサイトに必要な事前戦略です。

今回は上記のフローで調査戦略をお伝えしましたが、こちらはあくまで”一般的な”フレームワークとなります。
クライアントさまを取り巻く状況は様々です。
全てを型にはめて実施してしまうと、形式的になり「売れる仕組みを作る」という本質を見失ってしまうことがあります。
状況に応じ、一部を省いて実施したり、あるいは新しいフレームワークを導入して検討して行く場合もあります。
今の状況で検討が足りていない部分はどこなのか、それを考えながら柔軟に対応していくことが何よりも重要です。

ECサイトは実際に手に取ることができない分、ブランドに込められた想いや価値を伝えられるように整えることで、
事業を成功へと導くきっかけとなってくれるでしょう。