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【WordPress高速化】Webサイトの表示速度を改善する5つの施策と実践方法

WordPressは手軽に高機能なサイトを作れる一方、「表示が遅い」「動きがもたつく」といったパフォーマンスの問題に直面することがあります。
本記事では、実際によくあるパフォーマンスの課題と、その原因・解決策を紹介します。

 

ポイント①: 画像に関して

問題点

ページの読み込みが遅くなる原因の多くは、未最適化の画像ファイルにあります。
特にファイルサイズの大きいJPEGやPNGを多用していると、表示までに大きな負荷がかかります。

原因

従来の画像フォーマット(JPEG/PNG)はファイルサイズが大きく、読み込みに時間がかかるうえ、レスポンシブ対応が不十分なこともあります。
また、画像の書き出し時に最適化されていないケースも多く見られます。

解決策

現在は、WebPやSVGといった次世代フォーマットの活用が推奨されます。
特にWebPは、従来の画像形式に比べて同等の画質でファイルサイズを大幅に削減できます。
Figmaを使っている場合は、「Olivepress」や「WebP Exporter」などのプラグインを使って書き出すことで、作業の手間を無くす事が可能です。

https://www.figma.com/community/plugin/920429287038206017/olivepress-image-compression-and-export-jpeg-png-webp-and-svg

https://www.figma.com/community/plugin/1181873200384736932/webp-exporter

 

また、WordPress内では「Lazy Load(遅延読み込み)」を有効にしておくことで、ファーストビューに不要な画像の読み込みを抑え、表示速度を改善出来ます。

 

    ポイント ②: プラグインに関して

    問題点

    WordPressの特徴のひとつに「豊富なプラグインによる機能拡張」がありますが、プラグインを過剰にインストールすると、サイトの表示速度や管理画面のレスポンスに悪影響を及ぼします。

    原因

    プラグインはそれぞれ独自のCSSやJS、PHP処理を読み込みます。
    必要以上に入れていると、読み込みファイル数が増えたり、機能の競合が起こって無駄な負荷がかかる場合があります。
    また、不要になったプラグインが有効化されたままになっているケースも見られます。

    解決策

    「本当に必要な機能か?」を見極めたうえで、プラグインを厳選することが重要です。
    似た機能を持つプラグインは一つに絞り、できる限り軽量なものを選びます。
    使っていないプラグインは「停止」だけでなく「削除」することで、ファイルの読み込みやセキュリティリスクを減らせます。
    また、複数の機能を持つ総合系プラグイン(例:LiteSpeed Cache、Jetpackなど)でまとめて管理するのもひとつの選択肢です。

     

    ポイント③: キャッシュ・読み込み最適化に関して

    問題点

    表示に時間がかかる、スクロール時のもたつき、再訪問時でも初回と同じくらい時間がかかるといった遅延が発生するという問題が発生することがあります。

    原因

    キャッシュ(ブラウザキャッシュ・ページキャッシュ・オブジェクトキャッシュなど)が適切に機能していなかったり、または未設定。
    CSSやJavaScriptが一括で読み込まれ、初回表示時に重くなるケースもあります。

    解決策

    WordPressでは、キャッシュ系プラグイン(LiteSpeed Cache / WP Rocket / W3 Total Cacheなど)を利用して、HTMLやデータベースの処理をキャッシュ化するのが効果的です。
    これにより、サーバー処理を減らし、ユーザーに高速な表示を提供できます。
    また、JavaScriptやCSSの読み込みタイミングの遅延など行うと、初回表示の最適化につながります。
    また、ファーストビューに不要なスクリプトは後回しにすることで、体感速度が大きく向上します。

    ポイント④: 外部リソースに関して

    問題点

    Google FontsなどのWebフォントや、アナリティクスなど外部のリソースを多用している場合、読み込みが不安定になり、パフォーマンスを損なうことがあります。

    原因

    外部CDNやAPIにアクセスするたびに接続の待ち時間が発生し、表示速度のが遅くなるケースがあります。
    特に通信状況の悪い環境ではその影響が顕著に現れます。

    解決策

    ウェブフォントは必要最低限のウェイト・フォント種別だけを読み込むよう制限するのは有効です。
    また、使っていないスクリプトやウィジェット(SNSボタン、外部チャットなど)が読み込まれていないか定期的にチェックし、削除または遅延読み込みで負荷を下げます。

     

    ポイント⑤: サーバーやDBの最適化に関して

    問題点

    サイトの表示が遅く、管理画面の操作も重く感じられることがあります。
    特に投稿の更新やプラグインの管理時にタイムラグが生じるケースが見られます。

    原因

    WordPressはPHPとMySQLベースで動作しているため、サーバー環境の性能や構成に大きく依存します。
    共用レンタルサーバーを利用している場合、他の利用者の影響を受けて処理速度が不安定になる可能性があります。
    また、不要なリビジョンやゴミデータがデータベースに蓄積することで、応答性が低下する場合もあります。

    解決策

    レンタルサーバーを利用している場合でも、LiteSpeed WebサーバーやPHP 8.1以降に対応したプランを選択することで、パフォーマンスを向上させることができます。
    ConoHa WINGやロリポップのハイスピードプランなど、キャッシュ機能が標準搭載されているサービスの活用も有効です。

    また、WP-Optimize や Advanced Database Cleaner などのプラグインを使用して、データベース内の不要データを定期的に整理・最適化することも、表示速度や管理画面の改善に繋がります。

     

    まとめ

    本記事で紹介した5つの対策を進めることで、サイトの表示速度と安定性をバランスよく向上させることができます。
    全てを一度に完璧に行う必要はありませんが、現状の課題を明確にし、少しずつ改善を積み重ねていくことが重要です。

    また、どうしても発生してしまう待ち時間も、ローディング画面にひと工夫を加えることで、ユーザーの印象は大きく変わります。
    シンプルなアニメーションやブランドに沿った演出があるだけで、「待っている」という感覚が和らぐことがあります。

     
    monomodeでは、Webサイト制作はもちろんWordPressでのパフォーマンス改善を含め、トータル的なご提案をしています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

     
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