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“見た目”だけじゃない。Webサイトの集客力を高めるために、デザイナーが考えていること

デザインの効果をデータで確認しながらWebサイト改善を話し合う2人のスタッフ

Webサイトの印象を大きく左右する「デザイン」。
つい「おしゃれ」「かっこいい」といった見た目の良さに目が向きがちですが、本当に成果につながるサイトには、それ以上に大切な“考え”や“設計”が詰まっています。

ユーザーに見つけてもらい、迷わず情報にたどり着いてもらい、最終的に行動してもらう──。
そのすべてに、デザイナーの工夫と意図が反映されています。

本記事では、見た目だけにとどまらない、Webサイトの集客力を支える“デザインの裏側”に迫ります。


見た目以上に大事な「目的設計」

Webサイトのデザインというと、どうしても「見た目の美しさ」や「かっこよさ」に目が向きがちです。しかし、本当に大切なのは、そのデザインが“何のために存在するのか”という目的を明確にすることです。

たとえば、「資料請求を増やしたい」「ECでの購入率を上げたい」「ブランドイメージを向上させたい」など、サイトにはそれぞれ異なるゴールがあります。その目的によって、必要な情報の配置、ボタンの設計、導線の作り方まで、デザインの方向性は大きく変わってきます。

目的が曖昧なままビジュアルにこだわっても、ユーザーの行動にはつながりません。逆に、しっかりと目的に基づいて設計されたデザインは、派手でなくても成果を出す力を持っています。

デザイナーの仕事は、見た目を整えることだけではなく、クライアントやチームと共に「目的」を見つめ、その達成に向けて最適なかたちを導き出すことなのです。

「誰に届けるか」をデザインに落とし込む

Webサイトは、すべての人に向けたものではありません。大切なのは、「誰に見てもらいたいのか」を明確にし、そのターゲットに響く表現をデザインで実現することです。

たとえば、若年層に向けた商品と、ビジネスパーソン向けのサービスでは、色づかい・フォント・写真の雰囲気・コピーのトーンまで、適切な表現はまったく異なります。
ターゲットの年齢、性別、ライフスタイル、価値観などを具体的にイメージすることで、自然と「どんな見せ方が効果的か」が見えてきます。

デザインは感覚でつくるものではなく、「誰の心に届かせたいか」という戦略の延長線上にあるもの。見た人が「自分のためのサイトだ」と感じられるかどうかが、集客や成果に直結します。

ユーザー視点に立って“伝わるデザイン”をつくることが、デザイナーの重要な役割です。

情報設計でユーザーを迷わせない

どんなにデザインが美しくても、必要な情報にたどり着けなければ、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。ユーザーにとってストレスのないサイトをつくるには、「どんな情報を、どの順番で、どう見せるか」を設計することが欠かせません。

情報設計とは、いわば“サイトの地図”を描くようなもの。訪問者の行動を想定し、どこに何を配置すれば自然に目的を達成できるかを考え抜く作業です。
たとえば、ファーストビューでサービスの概要を伝え、次にメリットを説明し、最後に問い合わせボタンへと導く――そうした“流れ”がユーザー体験を左右します。

ページ内で情報が散らばっていたり、ナビゲーションが複雑だったりすると、ユーザーは迷い、「めんどうだな」と感じて離脱してしまいます。

「迷わず、気持ちよく行動してもらう」。そのための設計こそが、成果を生むWebサイトの土台となるのです。

目を引くだけでは不十分

Webサイトにおいて“目を引くデザイン”は確かに重要です。鮮やかな色づかいや大胆なビジュアルは、第一印象を決める大きな要素になります。しかし、それだけではユーザーの行動にはつながりません。

大切なのは、目を引いたその先――「どう感じさせるか」「どう動いてもらうか」です。
ただ派手なだけのデザインでは、注目はされても信頼は得られず、すぐに離脱されてしまうこともあります。

たとえば、キャッチコピーと連動したビジュアルでメッセージを明確に伝えたり、「次に何をすればいいか」が直感的にわかる導線を設けたりと、視覚的な工夫と情報設計が噛み合ってこそ、ユーザーのアクションにつながります。

見た目で惹きつけ、意味で納得させ、行動を促す――それが本当に“成果を出す”デザインです。

SEOとデザイン、両立できていますか?

美しく洗練されたデザインでも、検索結果に表示されなければ、ユーザーに見つけてもらうことはできません。Webサイトにおいて「集客」を意識するなら、デザインと同じくらい重要なのがSEO(検索エンジン最適化)の視点です。

たとえば、見出しタグ(h1〜h3)の適切な使い分け、テキスト情報の量と質、画像のalt属性、ページ表示速度、スマホ対応など、SEOに関わる要素はデザインにも密接に関わっています。
“文字を減らしてスッキリ見せたい”という意図が、検索エンジンからの評価を下げてしまうこともあるのです。

だからこそ、デザイナーは見た目だけでなく「検索されやすい構造」も意識して設計する必要があります。
視覚的にわかりやすく、かつ検索エンジンにも正しく情報が伝わる──そのバランスを取ることが、成果につながるWebサイトの鍵です。

美しさと機能性のどちらも妥協しないこと。それが、今のWebデザインに求められています。

デザインが語る「信頼感」

ユーザーがWebサイトを訪れたとき、「ここなら信頼できそう」と感じるかどうかは、一瞬の印象で決まります。そしてその印象を大きく左右するのが、実は“デザイン”です。

整ったレイアウト、統一されたフォントや配色、適切な余白、質の高い写真──こうした要素が揃っているだけで、「この会社はちゃんとしていそう」「丁寧に作られている」という印象を自然と与えることができます。

逆に、情報が詰め込まれすぎていたり、色使いがちぐはぐだったりすると、内容が良くても「なんとなく不安」「怪しいかも」と思われ、離脱されてしまう可能性も。

信頼は、言葉や実績だけでなく、見た目の“整え方”からも生まれます。
デザインは単なる飾りではなく、ユーザーの心理に働きかける重要なコミュニケーション手段。だからこそ、どんな印象を与えたいのかを意識したデザイン設計が欠かせないのです。

数字で見る、デザインの効果

「デザインの良し悪しは感覚のもの」と思われがちですが、Webサイトにおけるデザインの効果は、実は明確に“数字”で測ることができます。

たとえば、バナーの色や配置を少し変えただけでクリック率が上がったり、導線の整理によって離脱率が下がったり、フォントや余白の調整でフォームの入力完了率が改善されたり――こうした変化は、すべてデザインの見直しによって生まれる成果です。

アクセス解析やヒートマップ、ABテストなどを活用すれば、「どの要素がどうユーザーの行動に影響しているか」が可視化され、感覚ではなくデータに基づいた改善が可能になります。

見た目を整えることだけがデザインの役割ではありません。ユーザーの行動を促し、成果につなげる“仕組み”をつくることこそが、本質的なデザインの力です。
そしてその効果は、しっかりと数字が証明してくれます。

まとめ

デザイナーの仕事は、単に「きれいなサイトをつくること」ではありません。
誰に届けるのか、どんな行動を促したいのか、そのために何をどう見せるべきか──見た目の奥には、目的達成のための綿密な戦略と設計が存在します。

デザインは、集客や売上といった数字にもしっかりと影響を与える“ビジネスの武器”です。
見た目にとどまらず、「伝わる・動いてもらえる」サイトづくりのために、私たちはこれからも、ユーザー視点と成果への意識を持ち続けていきます。

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